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Qi2 25W(Qi2.2)Qi2.2(Qi2 25W)とは?15Wとの違い・25Wで充電できるiPhoneと条件、対応充電器の選び方【2026年】
目次
「Qi2.2対応」「Qi2 25W」と書かれたワイヤレス充電器が増えました。ただ、25W対応の充電器を買っても、iPhoneの機種や電源アダプタによっては15Wまでしか出ないことがあります。
この記事では次の3点を整理します。
- Qi2.2(Qi2 25W)とは何か、Qi2(15W)やQi2 Readyとどう違うのか
- 25Wで充電できるiPhoneと、25Wにならないときに確認する点
- 国内で買えるQi2 25W対応充電器の違いと選び方
本記事は2026年10月15日時点のWPC(Qiの規格団体)、Apple、各メーカーの公式情報と海外メディアのレビューをもとにまとめたもので、筆者が各製品を使って検証したものではありません。
結論:25Wで充電するには「iPhone・充電器・アダプタ」の3つがそろう必要がある
先に要点をまとめます。
- Qi2.2は、ワイヤレス充電の規格「Qi2」の最大出力を15Wから25Wに上げた版です。 製品には「Qi2 25W」というロゴで表示されます
- 25Wで充電できるiPhoneは、iPhone 18 Pro/Pro Max、iPhone 17/17 Pro/17 Pro Max、iPhone 16 Plus/16 Pro Maxです(Apple公式サポート)。iPhone 16/16 Proは最大22.5W、iPhone Airは最大20W、iPhone 17eとiPhone 15以前は最大15Wです
- 電源アダプタの出力も条件です。 Appleは30W以上(15V/2.0A以上)を条件にしており、充電器メーカーは35W〜45W以上を推奨しているものが多くあります
- iPhone 15以前を使っているなら、25W対応充電器を買っても速くはなりません。 15W(Qi2)の充電器で足ります
Qi2.2(Qi2 25W)とは
Qi(チー)は、スマートフォンのワイヤレス充電の国際規格です。規格を策定しているWPC(Wireless Power Consortium)は2023年にマグネットで位置を合わせる「Qi2」(最大15W)を始め、2025年7月23日に最大出力を25Wに上げた新しい版(Qi v2.2系)を「Qi2 25W」というブランドで出すと発表しました。WPCは、元のQi2よりおよそ70%多い電力を送れると説明しています(出典: WPCのニュースリリース(PDF))。
「Qi2.2」は規格のバージョン名、「Qi2 25W」は製品に付けるロゴの名前で、指しているものは同じです。商品名では両方の書き方が混在しています。
Qi・Qi2・Qi2 Ready・Qi2 25Wの違い
WPCのロゴ規定では、ロゴが次の5種類に分かれています(出典: WPCロゴガイドライン(PDF))。
| ロゴ | 意味 |
|---|---|
| Qi | 従来のワイヤレス充電。マグネットによる位置合わせは無い |
| Qi2 | マグネットで位置を合わせる方式(最大15W) |
| Qi2 25W | Qi2の最大出力を25Wに上げた版(Qi2.2) |
| Qi2 Ready | 本体にマグネットが無いスマホを、認証を受けたケースと組み合わせてQi2として使う |
| Qi2 Ready 25W | Qi2 Readyの25W版 |
iPhoneは本体にMagSafeのマグネットを内蔵しているため、ケースが無くてもQi2の充電器にそのまま付きます。一方、Androidの一部の機種は本体にマグネットが無く、「Qi2 Ready」として専用ケースと組み合わせて使う前提になっています。
なお、Qi2 25Wの充電器は従来のQi・Qi2のスマホも充電できます(下位互換)。ただし速度はスマホ側が対応している最大値までです。
25Wで充電できるiPhoneの一覧
Appleの公式サポート記事「MagSafe充電に関する技術仕様」(2026年10月1日公開)によると、MagSafe充電器・Qi2 25W充電器で充電したときの最大出力は次のとおりです(出典: Apple サポート)。
| iPhone | 最大出力 | 電源アダプタの条件 |
|---|---|---|
| iPhone 18 Pro / 18 Pro Max | 25W | 30W以上(15V/2.0A以上) |
| iPhone 17 / 17 Pro / 17 Pro Max | 25W | 30W以上(15V/2.0A以上) |
| iPhone 16 Plus / 16 Pro Max | 25W | 30W以上(15V/2.0A以上) |
| iPhone 16 / 16 Pro | 22.5W | 30W以上(15V/2.0A以上) |
| iPhone Air | 20W | 30W以上(15V/2.0A以上) |
| iPhone 17e | 15W | 20W以上 |
| iPhone 15以前(MagSafe対応機種) | 15W | 20W以上 |
いくつか補足します。
- iPhone 16/16 Pro: Appleの製品仕様ページでは「最大25W」と書かれていますが、上記のサポート記事では最大22.5Wとされています。この記事ではサポート記事の数値を載せています
- iPhone 16シリーズとiOSのバージョン: iPhone 16シリーズは、発売当初はApple純正以外の充電器では15Wまででした。BelkinはQi2 25W充電器の製品ページで、25Wで充電する条件を「iOS 26以降」としています(出典: Belkin)。iPhone 16シリーズで使う場合は、iOSを最新にしておきましょう
- iPhone 16e: MagSafeに対応しておらず、KUXIUなど充電器メーカーの対応表でも対象外になっています
Androidの場合
Androidでは機種ごとに対応が分かれます。たとえばGoogleは、Pixelsnap充電器で最大25Wで充電できる機種をPixel 10 Pro XLとPixel 11シリーズ、最大15WをPixel 10/10 Pro/10 Pro Foldとしています(出典: Pixel ヘルプ)。Samsungは純正のQi2 25W充電器について、Galaxyでは「Qi2 Ready」対応ケースを使うよう案内しています(出典: Samsung)。Androidで使う場合は、スマホメーカーの公式ページで最大出力とケースの要否を確認してください。
25Wにならないときに確認する5つのこと
対応しているはずなのに充電が遅いときは、次の順に確認します。
- iPhoneの機種: 上の表のとおり、25Wになるのは一部の機種だけです
- 充電器のロゴ: 「Qi2 25W」の認証を受けた充電器かどうか。「最大25W」とだけ書かれた製品の中には、Qi2の認証を受けていないものもあります。WPCの認証ロゴの有無を商品ページで確認してください
- 電源アダプタの出力: Appleの条件は30W以上ですが、充電器メーカーの推奨値はそれより高いことがあります。たとえばKUXIUは35W以上、Ankerは45W以上を推奨しています。3-in-1充電器ではApple WatchやAirPodsへの給電分も同じアダプタから取るため、付属のアダプタか推奨値以上のものを使いましょう
- ケースやはさまっている物: AppleはiPhoneと充電器の間にカードやパスポートなどをはさまないよう注意しています。GoogleはQi2対応のケースを推奨し、非対応のケースでは充電が不安定になる場合があるとしています
- 温度とアクセサリ: Appleは、バッテリーが熱くなりすぎると80%以上の充電を制限することがあると説明しています。また、充電中にUSB-C端子へヘッドフォンなどのアクセサリをつなぐと、iPhone 17 Pro/Pro Maxでは10W、iPhone 16シリーズでは7.5Wなどに制限されます(出典: Apple サポート)
25Wは15Wよりどれくらい速いのか
Appleは、MagSafe充電器と30Wアダプタの組み合わせで、対応iPhoneを約30分で50%まで充電できるとしています。
海外レビューの実測では、メーカー公称より少し時間がかかっています。米Macworldは、AnkerのQi2 25W対応の折りたたみ式3-in-1充電器でiPhone 16 Proを0%から50%まで充電した結果を、25Wで30分強、15Wで約45分と報告しています(出典: Macworld)。KUXIU X40 Turboのレビューでも、公称25分に対して実際は30分強でした(出典: Macworld)。
速くなるのは主に充電の前半です。寝ている間に充電する使い方なら15Wとの差は感じにくく、朝の支度中や外出前の短時間で増やしたい人ほど25Wの効果が大きくなります。
Qi2 25W対応充電器の選び方
選ぶときに見るのは次の4点です。
- 形: 1台だけ充電するパッド型か、iPhone・Apple Watch・AirPodsをまとめて充電する3-in-1型か
- 冷却: 冷却ファンがあるか。ファンは温度上昇による速度低下を抑える狙いですが、動作音が出ます
- 電源アダプタが付属するか: 付属しない製品は、条件を満たすアダプタを別に用意する必要があります
- 持ち運ぶか: 旅行や出張で使うなら、折りたたみ式で軽いもの
主なQi2 25W対応充電器の比較
| 製品 | 形 | 冷却 | 付属アダプタ | 公式価格(参考) |
|---|---|---|---|---|
| Anker Prime Wireless Charging Station (3-in-1, MagGo, AirCool, Foldable) | 3-in-1・折りたたみ | ファンあり | 45W | 19,990円 |
| Belkin UltraCharge Pro 3-in-1 Magnetic Charging Dock | 3-in-1・据え置き | ファンあり | 45W | 17,990円(発売時) |
| KUXIU X40 Turbo | 3-in-1・折りたたみ | ファンなし(放熱構造) | 付属(W数は公式ページに記載なし) | 99.99ドル(通常価格) |
| エレコム W-MA12BK | パッド・ケーブル一体型 | ファンなし(温度監視) | なし(別売り) | 5,779円(発売時) |
| Apple MagSafe充電器(1m/2m) | パッド・ケーブル一体型 | — | なし(別売り) | Apple公式ストアで確認 |
※価格はメーカー公式サイト・発表時の参考価格で、販売店の価格とは異なります。Amazon・楽天市場での価格やポイントは各販売ページで確認してください。KUXIUの米ドル価格は、1ドル=150円で換算すると約15,000円です(為替により変わる概算。2026年10月15日時点の公式サイトではセール価格78.99ドルの表示もありました)。
Anker Prime Wireless Charging Station(3-in-1、折りたたみ)
国内のメーカーサポートを重視するなら、まず候補になるのがAnkerです。Anker Japanの公式ページによると、スマホ側は最大25W、Apple WatchとAirPodsはそれぞれ最大5Wで、45Wの充電器と1.5mのUSB-Cケーブルが付属します。冷却ファンを内蔵しており、サイズは約95×61×31mm、重さは約230gです(出典: Anker Japan)。
Belkin UltraCharge Pro 3-in-1 Magnetic Charging Dock
机やベッドサイドに置きっぱなしで使う据え置き型です。Belkinの日本向けページによると、Qi2 25Wの認証を受けており、45Wの電源アダプタと1.5mのケーブルが付属し、ファンによる冷却機構(ChillBoost)を備えています(出典: Belkin)。海外レビューでは、米How-To Geekがファンの音について、近くにいると聞こえる高めの音だと指摘しています(出典: How-To Geek)。寝室で使う場合は気になるかもしれません。
KUXIU X40 Turbo
折りたたみ式3-in-1充電器のシリーズで、海外のApple系メディアで先に評価が広がったモデルです。公式サイトによると、Qi2.2の認証を受け、iPhone側は最大25W、Apple WatchとAirPodsはそれぞれ5Wです。折りたたみ時は64×64×18mm・約148gと、上のAnkerより小さく軽いのが特徴です。ファンは無く、アルミの放熱構造で冷やす設計で、電源アダプタは35W以上のPD充電器を推奨しています(出典: KUXIU公式)。
シリーズの無印モデルとの違いはKUXIU X40の解説記事で紹介しています。X40 Turboは日本の正規代理店が確認できず、Amazon・楽天市場では複数の業者が販売しています。購入前に販売元、付属アダプタのPSEマーク、保証の窓口を商品ページで確認してください。
エレコム W-MA12BK(パッド型)
iPhoneを1台だけ充電できればよく、安く25W環境をそろえたい場合はパッド型が選択肢になります。エレコムの発表によると、W-MA12BKはQi2 25W対応の卓上パッドで、ケーブルは本体一体型(1m)です。電源アダプタは別売りで、25Wで充電するにはUSB PD 45W以上のアダプタが必要とされています(出典: ASCII.jp掲載のエレコム発表資料)。手持ちのアダプタが30W程度の場合は、出力の条件を満たすか確認してください。
Apple純正のMagSafe充電器もQi2 25Wに対応しています。Appleは、30Wの電源アダプタ(別売り)と組み合わせると、対応するiPhoneで最大25Wになると説明しています(出典: Apple公式ストア)。
購入前に確認したい注意点
- 電源アダプタとモバイルバッテリーのPSEマーク: ACアダプタやモバイルバッテリーは、電気用品安全法でPSEマークの表示が必要な製品です(出典: 経済産業省)。海外ブランドの製品を販売店から買う場合は、付属アダプタにPSEマークがあるかを確認しましょう
- 電波法について: ワイヤレス充電器は、総務省の区分では通信を行わない「高周波利用設備」にあたり、出力50W以下のものは個別の設置許可がいりません(出典: 総務省 電波利用ポータル)。スマホ用の25W充電器はこの範囲に収まります
- 「25W」だけで選ばない: 「最大25W」と書かれていても、Qi2 25Wの認証を受けていない製品があります。iPhoneで25Wを出すにはQi2 25Wの認証が前提なので、商品名や仕様にあるWPCのロゴ・認証の記載を確認してください
こんな人には25W対応の充電器が向いています
向いている人
- iPhone 17/17 Pro/17 Pro Max、iPhone 18 Pro/Pro Max、iPhone 16 Plus/16 Pro Maxを使っている人
- 朝や外出前など、短い時間で充電を増やしたい人
- 次にiPhoneを買い替えても使える充電器を選びたい人
15W(Qi2)で十分な人
- iPhone 15以前やiPhone 17eを使っていて、当面買い替える予定がない人
- 寝ている間だけ充電する人
- ファンの音が気になる寝室で使いたい人(ファンなしのモデルや15Wのモデルも候補になります)
まとめ
Qi2.2(Qi2 25W)は、マグネット式のワイヤレス充電「Qi2」の最大出力を15Wから25Wに上げた規格です。25Wで充電するには、iPhoneが対応機種であること、充電器がQi2 25Wの認証を受けていること、電源アダプタがメーカーの推奨する出力以上であることの3つがそろう必要があります。
iPhone 15以前なら15Wの充電器で十分です。iPhone 17やiPhone 18 Proなどの対応機種で、国内サポートを重視するならAnker、据え置きならBelkin、持ち運びの軽さを重視するならKUXIU X40 Turbo、1台だけ安く充電したいならパッド型、というように使い方で選ぶのがおすすめです。