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SoftrSoftrとは?AIで業務アプリや顧客ポータルを作れるノーコードツールを日本語で徹底解説【料金・使い方】
目次
顧客情報や案件の進捗をスプレッドシートで管理していると、「取引先ごとに見せる範囲を分けたい」「社員がスマホから入力できる画面がほしい」といった要望が出てきます。ところが、そのためだけにシステム開発を外注すると費用も時間もかかり、小さなチームでは踏み出しにくいのが実情ではないでしょうか。
こうした「データはあるが、使いやすい画面がない」という課題に対して、ノーコードで顧客ポータルや社内ツールを作れるサービスがSoftrです。2026年にはAIが指示文からアプリの土台を組み立てる機能を中心に据えた刷新を発表し、ノーコードとAIを組み合わせた業務アプリ作成ツールとして海外で注目されています。
この記事では、公開情報をもとにSoftrの機能・料金・日本から利用する際の注意点を整理します。なお本記事は公式サイトや報道など公開情報をベースにまとめたものであり、特定の業務改善効果を保証するものではありません。

Softrとは何ができるツールか
Softrは、データベースの上に「ログインして使う画面」をノーコードで組み立てるためのツールです。主に次のような用途が想定されています。
- 顧客ポータル: 取引先ごとに、自社に関係する案件・請求・資料だけを見られるページ
- 社内ツール: 在庫管理、案件管理、簡易CRMなど、社員が入力・閲覧する業務画面
- 社内ポータル・ナレッジベース: マニュアルや社内情報をまとめて検索できるサイト
特徴は、画面を作るだけでなく、データの保存先、ユーザーのログイン、権限管理、自動化までをひとつのサービスで扱える点です。「どのユーザーに、どのデータを、どこまで見せるか」を設定できるため、社外の人にも安心して見せられる画面を作りやすい設計になっています。
海外での評価・成長の根拠
Softrは2019年にドイツ・ベルリンで創業した企業です。2022年1月にはFirstMark Capital主導で1,350万ドル(シリーズA)の資金調達を発表しています。2025年2月のTechCrunchの報道では、登録数が60万件を超え、有料顧客は約5,000社、専任の営業チームを持たずに黒字化に近い水準で運営していると紹介されました。現在の公式料金ページでは「100万以上のビジネスに利用されている」と表記されています。
さらに2026年3月には、AIを中核に据えた新しいプラットフォームを発表したことが米SiliconANGLEなどで報じられました。これらの数値は運営企業が公表しているもので、第三者の監査を経たものではない点には注意が必要です。
主な機能・特徴
AI Co-Builder(指示文からアプリの土台を生成)
「営業チーム向けの案件管理ツールを作りたい」のように作りたいものを文章で伝えると、AIがデータベースの構造、ユーザーの役割、画面の部品までを含めたアプリの土台を組み立てます。ゼロから配置を考える必要がないため、たたき台を素早く作れるのが利点です。
ただし、生成されるのはあくまで出発点です。項目名や画面構成を自社の業務に合わせて手直しする作業は前提として考えておきましょう。AI機能の利用量はプランごとの「AIクレジット」で上限が決まっています。
Softr Databasesと外部データの接続
Softr自体がデータベース機能(Softr Databases)を持っているほか、Airtable、Google スプレッドシート、Notion、PostgreSQL、MySQLなど外部のデータとも接続できます。もともとはAirtable専用の画面作成ツールとして知られていましたが、2025年以降は接続先を大きく広げています。
すでにスプレッドシートで業務データを管理している場合、そのデータを活かしたまま画面だけを作れる点は導入のハードルを下げる要素です。
ユーザー管理と権限設定
ログイン機能とユーザーグループごとの表示制御を備えています。たとえば「取引先Aのユーザーには取引先Aの案件だけを表示する」「管理者だけが編集ボタンを使える」といった設定を、コードを書かずに行えます。上位プランでは、Googleアカウントでのログインや二要素認証、特定ドメインのメールアドレスだけに登録を許可する機能なども使えます。
Workflows(業務の自動化)
「フォームが送信されたらSlackに通知する」「ステータスが変わったらメールを送る」といった自動化を組める機能です。Gmail、Slack、Google スプレッドシートなど外部サービスとも連携できます。実行できるアクション数は月ごとの上限がプランで決まっています。
データベースAIエージェントと「Ask AI」
データベース上で動くAIエージェントに、登録されたデータの要約、返信文の下書き、情報の補完、担当者への振り分けといった処理を任せられます。また、アプリの利用者が「今月の未対応案件は?」のように自然な文章でデータを検索できる機能も用意されています。いずれもAIによる処理のため、結果は人が確認する前提で使うのが安全です。
料金プラン(2026年9月時点の目安)
Softrの料金は、画面を作る人(ビルダー)の数、ログインして使う人(アプリユーザー)の数、データ件数、AIクレジット、自動化の実行数によってプランが分かれています。1ドル=150円で概算した日本円の目安も併記しますが、実際の請求額は決済時の為替レートやカード会社の手数料によって変動するため、あくまで参考としてください。

| プラン | 年払い(月あたり) | 月払い | ビルダー | アプリユーザー | データ件数 | 自動化の実行 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Free | $0(¥0) | $0 | 最大3人 | 5人 | 5,000件 | 月500回 |
| Basic | $19(約¥2,850) | $25(約¥3,750) | 1人 | 社内5人+社外5人 | 5万件 | 月2,500回 |
| Pro | $99(約¥14,850) | $119(約¥17,850) | 2人 | 社内10人+社外50人 | 50万件 | 月1万回 |
| Business | $329(約¥49,350) | $395(約¥59,250) | 3人 | 社内30人+社外100人 | 100万件 | 月2.5万回 |
| Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 個別 | 個別 | 個別 | 個別 |
主な違いとして、Basicで独自ドメインが使えるようになり、ProではSoftrのロゴ表記の削除、Googleログイン、細かい権限設定、カスタムコードが解禁されます。BusinessではスマホのホームにアプリとしてインストールできるPWA、プッシュ通知、二要素認証などが加わります。ビルダーやユーザーは追加料金で増やすことも可能です。
「社内ユーザー」と「社外ユーザー」の数え方に注意
有料プランのユーザー上限は、社内ユーザー(Team users)と社外ユーザー(Client users)に分かれています。公式の説明では、ビルダーと同じ会社ドメインのメールアドレスを持つユーザーが社内ユーザーとして数えられ、Gmailなどの無料メールアドレスは社外ユーザー扱いになります。
日本の小規模事業者では、社員もGmailなどのフリーメールで業務をしているケースが少なくありません。その場合、社内向けツールのつもりでも社外ユーザー枠を消費する点に注意してください。
料金体系や上限値は変更される可能性があります。契約前には必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
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日本から使う際の注意点
言語について: アプリを作る管理画面(Softr Studio)やヘルプドキュメントは英語が中心です。アプリ上の見出しや説明文は自由に日本語で入力できますが、公式ドキュメントでは多言語化の手段としてWeglotなど外部サービスとの連携が案内されています。ログイン画面やシステムが表示する文言をどこまで日本語にできるかは、無料プランで事前に確認しておくと安心です。
決済について: 支払いは海外のクレジットカードによるドル建て決済が基本です。為替の変動で日本円の負担額が変わるほか、カード会社の海外事務手数料がかかる場合もあります。日本の適格請求書(インボイス)の要件を満たす請求書が発行されるとは限らないため、経費処理の方法は事前に確認しておきましょう。
サポートについて: サポートや公式コミュニティは英語でのやり取りが基本です。Businessプランでは優先サポートとオンボーディングが案内されていますが、日本語での対応は期待しにくいと考えておくのが現実的です。
データの取り扱いについて: 顧客情報などの個人情報を扱う場合は、Softrに加えて接続先のサービス(Airtableなど)の規約や保管場所も確認が必要です。海外事業者へのデータ提供にあたる可能性も含め、自社のプライバシーポリシーとの整合性を確認してください。
類似サービスとの比較
業務アプリをノーコードで作るという目的では、国内外にいくつかの選択肢があります。
- kintone(キントーン): サイボウズが提供する国内定番の業務アプリ作成サービスです。日本語のサポートや導入支援パートナーが充実しており、日本の商習慣に沿った運用を重視する組織では有力な候補になります。一方、Softrは社外の取引先向けポータルや、既存のスプレッドシート・Airtableのデータを活かした画面作りに強みがあります。
- Glide: スプレッドシートなどのデータからアプリを作れる海外のノーコードツールで、スマホで使うアプリの作りやすさに定評があります。Softrは顧客ポータルや権限を細かく分けたWebアプリに向いている、という棲み分けで考えるとイメージしやすいでしょう。
どのツールが合うかは、利用者が社内中心か社外中心か、日本語サポートをどこまで重視するか、既存データをどこで管理しているかによって変わります。無料プランがあるサービスは、実際の業務データの一部で試してから判断することをおすすめします。
こんな人におすすめ/おすすめしない人
おすすめできる人
- スプレッドシートやAirtableで管理しているデータを、取引先や社員向けの画面として見せたい人
- 顧客ポータルや簡易CRMを、開発を外注せずに小さく始めたい小規模チーム
- AIに土台を作らせてから、自分で手直ししていく進め方に抵抗がない人
- 英語の管理画面やドル建て決済に抵抗がない人
おすすめしにくい人
- 日本語での手厚いサポートや、国内の導入支援を重視する組織
- 利用者がフリーメール中心で、社外ユーザー枠がすぐに不足しそうな運用
- 複雑な独自ロジックや大量データ処理が必要な、本格的な業務システムを作りたい場合
登録手順の概要
- 公式サイトを見るからSoftrにアクセスし、メールアドレスまたはGoogleアカウントでサインアップします。
- AIに作りたいアプリを文章で伝えるか、テンプレートを選んでアプリの土台を作成します。
- データの保存先としてSoftr Databasesを使うか、Google スプレッドシートやAirtableなど既存のデータを接続します。
- 画面の構成やユーザーグループごとの表示範囲を調整します。
- プレビューで動作を確認し、公開してユーザーを招待します。
有料プランには無料トライアルが用意されています。登録画面や手順は変更される可能性があるため、実際には登録時点の公式サイトの案内に従ってください。
まとめ
Softrは、スプレッドシートやAirtableなどのデータをもとに、顧客ポータルや社内ツールをノーコードで作れるサービスです。2026年にはAIがアプリの土台を組み立てる機能を中心に刷新され、データベース、権限管理、自動化までをひとつで扱えるようになっています。
導入を検討する際は、**ユーザー数の数え方(特にフリーメールの扱い)**と、日本語化の範囲の2点を無料プランで先に確かめるのがおすすめです。料金や機能は変更される可能性があるため、契約前には必ず公式サイトで最新のプラン内容を確認してください。
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